ヒッチハイク検定落第【パリ〜ダカール自転車旅 モーリタニア編】
8/11 ヌアクショット
謎の施設でゆっくり
朝飯ごちそうになったりしていたら出発が遅くなった
主人にきいたらヌアクショットまでの250kmに何もないらしい。いや首都から出てる国道なのにそんな距離手付かずってマジかよ
ガソリンスタンドは点々とあるらしいのでまぁ安心だけども
厚くお礼をして家を後にした
走り始めたはいいものの、12時近いのでクソ暑い。結局30kmくらい過ぎた所にあったレストラン兼休憩所みたいなところで休ませてもらうことにした
ここの人達めちゃめちゃ優しいし英語喋れる人多い。珍しいなぁ。お茶おいしい
昼寝していきなというので、風通しの良い棟に移動してしばらく寝てた
1時間くらいしたらご飯とジュースも持ってきてくれた。肉からラクダの匂いがする
ラクダ肉はヤギよりかなり獣臭いし、毛と砕けた軟骨が肉に絡まっていてかなり食べづらい
これはラクダのどこの部位なんだろう
そこにいた3人でモソモソ食べて若干残したのを30分後くらいに炒飯にして出してくれたが、みんなさっきので腹いっぱいじゃないの?
しっかりいただいた後にいくらかなぁと思いつつ金払おうとしたら、そんなん要らないよ。とのこと
この施設は一体何なんだ🤔ただの優しい人の集まりなのか🤔🤔🤔
ただただ有難かった
ヒッチハイクをやろうとしてみた
出発するのにいつも通り空気入れようとしたら急に携帯ポンプが全く空気を吐き出さなくなっているので中身確認すると、中の空気弁のゴムが擦れてほぼ切れかけている
これ多分寿命だと思いつつもテープで補強しても、やっぱり使えない
これじゃ進めないし仕方がないのでヒッチハイクでもしよう。ヌアクショットまで行ってしまおう
3台目くらいに止まったのは観光用の乗り合いバスだった。これはただタクシー止めただけの人だな…
1000ウギア払って乗車
走るはずだった道が通り過ぎてゆく…
2時間ちょっとで到着
何の達成感もない。朝の町に戻ってポンプ探せばよかった
飯食って空港の隣の空き地で野宿した
暑すぎる…いやホントに【パリ〜ダカール自転車旅 モーリタニア編】
8/10 akjoujt
42℃だよ💢💢💢
昼間の暑さを避けるため7時には出発
ちょうど泊めてくれた家族が飼っているヤギを車のトランクに押し込んで出荷するところだった。 ドナドナ言いそう
走っているとき相変わらず周りに何もないからか、距離を稼いでも気分が乗らない
ラクダがゆったり生きている。と思ったら隣に死体も転がっている
仲間の白骨死体が転がっている中で育てられるのはどういう気分なんだろうか。というか世話している奴はちゃんと仕事しろ
3時間ほど経ってクソほど喉が乾いても店も何も無い。やばい死ぬ。水だけじゃなくてなんか飲みたい
やっと村があったから寄ってみたらただの民家だったが、あまりにも私が必死だったからかモーリタニア流のカルピスを作ってくれた
砂っぽいのを除くと60%くらいカルピス。割と美味しい。ありがとうございます
12時過ぎ。次の町までは50km
そろそろ40℃を越えてくる。ちょっと暑すぎるな。頭がクラクラしてくる
死にそうなところで軍の検問に引っかかったので、休ませてくれないか頼むと快諾してくれた
軍人は優しい
しばらく昼寝していると、肩を叩かれ起こされる。なんとご飯をご馳走してくれるとのこと
飯食ってまた寝た
16時過ぎに起きて出発
なんとか元気でたよありがとう軍人さん
田舎に泊まろうin モーリタニア第2回
ヤギが紙食ってる
次の町に着きコンビニで寝ているとしっかりした英語で声をかけられた。珍しいな
頭良さそうな顔をしたオジサマが、ここで寝るのは泥棒が出るからウチに泊まりな。と今日も嬉しいお誘いをいただく
優しい人ばっかりだなほんと
家についてみるとエアコン完備、テレビ4台付きの大豪邸だった。それに使用人もいるし…
個人の家にドラム式洗濯機あるの始めて見たんだけどこれは絶対一般家庭じゃないでしょ。なんの仕事してんだろ
貸してくれた部屋には見た目は古いがエアコンがバッチリ効いており、久しぶりに涼を感じた
あとテレビもある。自由に使っていいらしい
サッカー見たりしていると呼ばれて夕食を一緒に食べることに
メニューはマカロニトマトソース和えで、ご丁寧に私の分は小分けにしてスプーンを付けて出してくれた。気が利くぅ〜
バラエティ番組を居間でそのまま一緒に見て、エアコンの効いた部屋で快適に寝た
最高かな
モーリタニア人の優しさ【パリ〜ダカール自転車旅 モーリタニア編】
8/9
クレイジータクシーwithポリス
朝起きてラジオ体操を済ませて出発
…しようとしたら警察官に声をかけられる。どうやら次の街まで長いので乗せてってくれるらしい
せっかくなのでトラックの荷台に乗って一緒に行くことにした
人を乗せてると思えないほどの速度で走るため、ゴーグルをつけていないと目を開けてることすらできない
30分ほど走ると警察官の詰所のようなものに着いたここで降りろということらしい
50kmのクレイジータクシーはなかなか楽しかった
え…暑すぎる
次の街までの50kmは久しぶりにアップダウンの激しい道。正午間近で30°を超えた気温の中では割とキツかったが坂道は嫌いじゃない
道中地図に載っていない小さな村で休憩を取りつつAtar に到着。着いた時点で40°を超えていた
自転車に乗っていい温度ではない
18時のスクショでも42℃超えだよ…
昼飯を食べ休憩してから出発しようとしたが気持ちに体がついてこなかった
結局日陰で3時間ほど昼寝して出発したのは6時過ぎ
街を出ると映画オデッセイで見たような荒涼とした風景が広がる。生命の臭いを感じない
何にもないなほんとに
田舎に泊まろうin モーリタニア
日が暮れる間近に小さな村に着いたのでそこで寝ることにした
テントを張る場所を探してウロウロしていると村のおじさんが声をかけてきた。どうやら泊めてくれるらしい
その家の子供は明らかにアジア人を怖がっていたが、それも無理はないだろう
汚いスーツを着た髭面のアジア人しかも言葉が通じない。自分だったら怖い
結局お茶や夕ご飯をご馳走になり中庭で布団を敷いて寝ることになった
途中やけに英語がうまい村人に会ったが、話を聞くと近くの学校で英語を教えているらしい
その割には村の子供は全く英語を喋ろうとはしなかったが一体生徒は誰なんだ
星を眺めながら寝た
嵐の夜【パリ〜ダカール自転車旅 モーリタニア編】
8/8 choum
トロッコの中で目が覚めるとそこは砂漠だった
吹きつける風に乗って砂塵がこれでもかと顔にぶつかってくる。荷物はもちろん全部砂で灰色に変わっている
列車は60km/h程度で内陸に向けて真っ直ぐ進み、中間地点のchoum まではまだ200kmもある。夜中はほとんど休憩していたらしい
太陽が登るにつれてトロッコ内の日陰が小さくなり、正午にはどこにいても直射日光が照りつけてくるようになった
…暑い。
若干頭痛がし始めた頃にようやく列車はchoum に到着。時刻は13時なのでそのまま13時間乗車していたことになる。
熱中症気味だったので夕方で休憩してから出発しようかなと思い、地元のコンビニの日陰で涼んでいると店主に裏でお茶飲んでけ〜と嬉しいお誘いが
お言葉に甘えまくり水浴びしてお菓子ももらい、近くの休憩所で昼飯食べて寝てた
いやぁ暑い
6時過ぎにようやくマシになってきたので礼を言って出発
1時間ほど走ったところの道端でテントを張っていると、東風が吹き始めてきた
ぺグ打つほどのものでも無いと思っていたのだが、30分後この旅の中で最も強い嵐を経験することになる
この辺の地面に全く砂が無いのは強風で全部飛ばされているからなのだろう
風で横倒しになったテントの中で遠くから響く雷鳴を聞いていると、ポツポツと雨音がし始めた。凄まじい天候だぁ
どうすることもできないので頑張って寝た
写真無し
ロマンの塊、モーリタニア鉄道に乗ってみた【パリ〜ダカール自転車旅 モーリタニア編】
8/7 モーリタニア鉄道
モーリタニアについて調べると最初に出てきたのが、世界最長の貨物列車であるモーリタニア鉄道だった
・世界最長の貨物列車の
・鉄鉱石運搬用のカゴに乗り込んで
・途中下車で13時間、終点まで20時間弱
・砂漠のど真ん中を昼夜突っ走る
この情報を見て乗りたいと思わないようなら自転車でアフリカまで来ていない
逆に心がときめかない人がいるのか、いやいない
走行ルート
駅はヌアディブ中心地から北に10kmほどの場所にある。「GARE OF VOYAGE 」と書いてあるのが目印
ヌアディブに向かうRN2沿いにあるので普通に走っていれば見つからないことはまず無い
駅
大体の場所
ヌアディブから内陸へ向けて出発し、choum を経由しZouerat まで向かう。到着時間はまちまちだが、毎日運行しているらしい
600kmくらいか?
私が乗った際は20時30分発の予定だった。駅にいる係員に聞けば教えてくれる
料金
・荷物用カゴの場合タダ
・寝台の客室は有料(値段は聞き忘れた
一応1両だけ旅客用の車両も付いているが、金がかかるので現地民は誰も乗らないという
もちろんカゴを選択
実際に乗ってみた
ヌアジブを目指して漕いでいたところ、駅を発見
このフェンスの切れ目から侵入して乗車するらしい
中には小さな売店と駅員室があり、そこでチケットを買うことができる
もちろん貨物に乗るので料金はタダだ
外国人が乗る場合は目的地の確認とパスポートのコピーの提示が求められるが、コピーが無ければパスポート情報を紙に書いて終わり
じゃあ別にコピーいらんくね?とは思う
出発時間を確認したところ20時30分らしいが…あくまで予定だろう。あまり期待はしない
結局出発は午前0時と、真夜中の行軍になった
真っ暗で何も見えない
やっと列車が到着した
自転車の積み込みは割と大変だったが現地の人と協力してなんとか完了。直後列車はうなりを上げながら快調に進み始めた
クソ寒いんだが
長袖とジャケットカッパを上下着ても風が防げていないので心持ち寒い。カナリア海流ってすごいわ
そんな中寝転がって夜空を見上げていると、満天の星空に幾つもの流れ星が
空気が綺麗な場所ではそれほど珍しいわけでもないが、やはりシチュエーションというのは大事。特別な感慨深さを感じつつ、いつの間にか眠りに落ちていた
同乗者のおっさんが動き回っていたのは何をしていたんだろうか。一回こっち来た気がするし
朝日を浴びて起きると、そこはサハラ砂漠。
砂ではっきりと朝日は見えない
全身砂まみれだった
ゴーグルやサングラスが無いと目を開けられないほど砂塵を巻き上げているため、長さ3km超の列車は先頭車両が砂に隠れ全容を把握することも出来ない。
…これはロマンの塊だ。漫画で見るような世界がここにある。
いつ運搬用カゴを飛び移りながらの銃撃戦が始まってもおかしく無いだろうし、モタモタ後方車両に残っていると連結を切られて置き去りにされるんだろうなぁと考えていると、
夜は見えなかったが寝所の頭のすぐ横に何故か湿った砂があることに気付いた。
湿度0%なのに不思議に思っていると、隣のおっさんがそこに向かって思い切り放尿し始めた…
マジかよ…
もう一台との擦れ違い
途中乗車の客か
12時過ぎにようやくchoum に到着。
私はここで途中下車するが、終点も気になるなぁ
まだ体がぐらぐらして気持ち悪い…
Choum の町
Choumはコンビニはあるがホテル等なさそうなので用が無ければさっさとAtar まで行ってしまうのをオススメする
モロッコから陸路でモーリタニア入国する方法【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】
8/7 国境越え
陸路でのモロッコ〜モーリタニア国境越えの情報(2018/8月現在)
国境でビザ取得した方が煩雑な手続きも、長い順番待ちもないのでオススメ
モロッコ側の手続き
越境ゲートは早い時間から開いてるようでトラックの音で目が覚めた
自分も荷物を整えて出国手続きを始める
モロッコの出国ゲートを出るまでに
・パスポート+目的地等のチェック×4
・記入した書類の提出(目的地等)×1
があり、パスポートは何回もチェックされるが何かに記録する様子も無いので、多分仕事してる感出しているだけだと思う
思ったほどでもなかった緩衝地帯
ゲートを出るとそこは3kmほど続くモロッコでもモーリタニアでもない緩衝地
少し前の情報では舗装されていないと言う話だったが、半分の所までアスファルトが敷いてある。モロッコ側だけ政府が金を出したということなのだろう
ポリサリオ戦線の旗か?
残り半分の砂地には地雷でも踏んだのか壊れた車が大量に放置されている
この世の果てみたいとの前評判だったが、まぁそんなんでもない。実際に行って見てみよう
モーリタニア入国手続き
しばらく走るとモーリタニアの入国ゲートがあり、事務所でビザの発行が出来る
・代金55€、お釣りも€でもらえる
・1時間あれば終わる(混み具合にもよる)
・昼の13〜14時あたりは発行窓口がクローズ
・€が足りなくても両替商が居るのでなんとかなる
とまぁ意外とスムーズに終わりパスポートチェックの後、入国完了
ゲートの外には銀行、レストラン、カフェなどもありモーリタニアの通貨ウギアへの両替が可能
だが、ここの銀行はドルとユーロからの両替しか対応していないので注意
dhは両替商か、急ぎでなければレート的に町に出てから行おう
国境からヌアディブまで50km弱、道端に何も無いので食料等必要であれば買っておくとよい
国境で迎える誕生日【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】
ダンゲールミネス
ネコかわいい
モーリタニアとの国境が近づくにつれどんどん殺風景な荒野度が増してきた
石を積むのが流行っているらしいが賽の河原みたいだからやめていただきたい
その上こんな看板も
ダンゲールミネス
アラビア語は難しい
23歳の誕生日に地雷は踏みたくない
というかいつでも踏みたくはないが
国境越え…ならず。
国境にはガソリンスタンドとしっかりめのレストランが何軒か並んでいる
レストラン
ガソリンスタンドとカフェ
カフェで休憩をしていざ手続きをしようとした矢先、「今日はもうやってないよ」との声がかかった
めちゃめちゃ待ってる
時刻は1730。公務員なんてこんなもんだよね
23歳の誕生日を国境で迎えることになるとは思ってもみなかった
折角なのでいつもより多めに肉を捌いてもらい、豪勢な骨付きヤギ肉の炭火焼きを堪能。ちょっと多すぎたな
やることもないので溜まっていたブログの更新作業を進めることに。誰が読んでいるかは知らないが、全く更新していない間もアクセスはそれなりにあった
スミマセンちゃんとやります
レストランには越境作業待ちの人のために雑魚寝できる宿泊スペースがある。一泊30dh
本日は10人くらいが泊まっていた。他にもちゃんとした個室があるらしい
ドミトリーや今回の寝所のような共用の場所を使う時に毎回思うのだが、外国人はなぜ他の人が寝てるのにも関わらずイヤホンをつけずに大音量で音楽を流すんだろうか
理解できない。あと話し声がデカ過ぎる
イライラしていたらいつの間にか寝ていた