ロマンの塊、モーリタニア鉄道に乗ってみた【パリ〜ダカール自転車旅 モーリタニア編】
8/7 モーリタニア鉄道
モーリタニアについて調べると最初に出てきたのが、世界最長の貨物列車であるモーリタニア鉄道だった
・世界最長の貨物列車の
・鉄鉱石運搬用のカゴに乗り込んで
・途中下車で13時間、終点まで20時間弱
・砂漠のど真ん中を昼夜突っ走る
この情報を見て乗りたいと思わないようなら自転車でアフリカまで来ていない
逆に心がときめかない人がいるのか、いやいない
走行ルート
駅はヌアディブ中心地から北に10kmほどの場所にある。「GARE OF VOYAGE 」と書いてあるのが目印
ヌアディブに向かうRN2沿いにあるので普通に走っていれば見つからないことはまず無い
駅
大体の場所
ヌアディブから内陸へ向けて出発し、choum を経由しZouerat まで向かう。到着時間はまちまちだが、毎日運行しているらしい
600kmくらいか?
私が乗った際は20時30分発の予定だった。駅にいる係員に聞けば教えてくれる
料金
・荷物用カゴの場合タダ
・寝台の客室は有料(値段は聞き忘れた
一応1両だけ旅客用の車両も付いているが、金がかかるので現地民は誰も乗らないという
もちろんカゴを選択
実際に乗ってみた
ヌアジブを目指して漕いでいたところ、駅を発見
このフェンスの切れ目から侵入して乗車するらしい
中には小さな売店と駅員室があり、そこでチケットを買うことができる
もちろん貨物に乗るので料金はタダだ
外国人が乗る場合は目的地の確認とパスポートのコピーの提示が求められるが、コピーが無ければパスポート情報を紙に書いて終わり
じゃあ別にコピーいらんくね?とは思う
出発時間を確認したところ20時30分らしいが…あくまで予定だろう。あまり期待はしない
結局出発は午前0時と、真夜中の行軍になった
真っ暗で何も見えない
やっと列車が到着した
自転車の積み込みは割と大変だったが現地の人と協力してなんとか完了。直後列車はうなりを上げながら快調に進み始めた
クソ寒いんだが
長袖とジャケットカッパを上下着ても風が防げていないので心持ち寒い。カナリア海流ってすごいわ
そんな中寝転がって夜空を見上げていると、満天の星空に幾つもの流れ星が
空気が綺麗な場所ではそれほど珍しいわけでもないが、やはりシチュエーションというのは大事。特別な感慨深さを感じつつ、いつの間にか眠りに落ちていた
同乗者のおっさんが動き回っていたのは何をしていたんだろうか。一回こっち来た気がするし
朝日を浴びて起きると、そこはサハラ砂漠。
砂ではっきりと朝日は見えない
全身砂まみれだった
ゴーグルやサングラスが無いと目を開けられないほど砂塵を巻き上げているため、長さ3km超の列車は先頭車両が砂に隠れ全容を把握することも出来ない。
…これはロマンの塊だ。漫画で見るような世界がここにある。
いつ運搬用カゴを飛び移りながらの銃撃戦が始まってもおかしく無いだろうし、モタモタ後方車両に残っていると連結を切られて置き去りにされるんだろうなぁと考えていると、
夜は見えなかったが寝所の頭のすぐ横に何故か湿った砂があることに気付いた。
湿度0%なのに不思議に思っていると、隣のおっさんがそこに向かって思い切り放尿し始めた…
マジかよ…
もう一台との擦れ違い
途中乗車の客か
12時過ぎにようやくchoum に到着。
私はここで途中下車するが、終点も気になるなぁ
まだ体がぐらぐらして気持ち悪い…
Choum の町
Choumはコンビニはあるがホテル等なさそうなので用が無ければさっさとAtar まで行ってしまうのをオススメする