嵐の夜【パリ〜ダカール自転車旅 モーリタニア編】
8/8 choum
トロッコの中で目が覚めるとそこは砂漠だった
吹きつける風に乗って砂塵がこれでもかと顔にぶつかってくる。荷物はもちろん全部砂で灰色に変わっている
列車は60km/h程度で内陸に向けて真っ直ぐ進み、中間地点のchoum まではまだ200kmもある。夜中はほとんど休憩していたらしい
太陽が登るにつれてトロッコ内の日陰が小さくなり、正午にはどこにいても直射日光が照りつけてくるようになった
…暑い。
若干頭痛がし始めた頃にようやく列車はchoum に到着。時刻は13時なのでそのまま13時間乗車していたことになる。
熱中症気味だったので夕方で休憩してから出発しようかなと思い、地元のコンビニの日陰で涼んでいると店主に裏でお茶飲んでけ〜と嬉しいお誘いが
お言葉に甘えまくり水浴びしてお菓子ももらい、近くの休憩所で昼飯食べて寝てた
いやぁ暑い
6時過ぎにようやくマシになってきたので礼を言って出発
1時間ほど走ったところの道端でテントを張っていると、東風が吹き始めてきた
ぺグ打つほどのものでも無いと思っていたのだが、30分後この旅の中で最も強い嵐を経験することになる
この辺の地面に全く砂が無いのは強風で全部飛ばされているからなのだろう
風で横倒しになったテントの中で遠くから響く雷鳴を聞いていると、ポツポツと雨音がし始めた。凄まじい天候だぁ
どうすることもできないので頑張って寝た
写真無し