エクストリーム出勤中の無職

プロ出勤ニスト(無職)

マスターキートンとキングスマンに憧れ、スーツとは最も遠いアフリカ大陸を洋服の青山の就活スーツ着用で自転車で縦断する無職のブログ

砂漠に雪を降らせること【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】

8/5  Bir Gandouz  160km 

気温20℃を切る。寒すぎる…

起きたら雨がパラついていた。気温は17℃

曇り空のせいで余計に寒い


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見ての通り寒々しい

 

伊坂幸太郎の小説「砂漠」で北村が

 

 "その気になればね、砂漠に雪を降らせることだって、余裕で出来るんですよ。" 

 

と言っていたが、北村くん、もう少しでサハラに雪降るかも知れんわ…

 

 

あ、調べたら時々雪降るらしいっすね

 

 

ぼちぼち出発

 

しんどい一日

警官が言ってた通り、本当になにも無さげだった。今までの何も無さより数段何も無い

それに生命の匂いを感じない


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登ったり下ったりしながら進むと、丘の上からラクダの群れと飼い主が見下ろしていることに気づいた


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遠い

 

もののけ姫の冒頭でサンと山狗がアシタカに出会うシーンが思い浮かんだ。それかショウジョウが石投げてくるとこ

 

 

この辺にテント張って遊牧して生きているんだろうか

 

 

100kmくらい過ぎたところで地図上に無いカフェを発見。マジで助かる。昼寝した

 

 

次の街まで60km、5時に出発でギリギリ日暮れに間に合うかなといった感じ

 

 

dakrahを過ぎてからすれ違う車が極端に少なくなって寂しさが加速しているが、

幸い電波は若干入っているので旅のJ-POPを聞いてなんとかテンションは維持している

 

 

風向きがほぼ向かい風で全然進まん。内陸側に逸れていた道が海側に向いたからだ

 

風を頼りし過ぎると時々見放される日もある

 

 

つらい

 

 

しんどすぎて全く写真撮っていない

 

なんとか160km走りちゃんとした町に到着すると時刻は8時過ぎになっており、レストランで飯食って寝るしかない

 

 

夜中ずっと凄まじい風が吹いていた…

 

善意と商売はハッキリさせよう【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】

8/4      150km  Imlili

金の話は先にしてくれ

朝メシ食べて出発しようとすると、おっさんにメッセージが欲しいと言われたので適当に書いて渡す

 

さて出発

 

 

でまた呼び止められ200dh払えと言われる

 

 

 

いやまぁ一泊二食付きだしそれくらいするのも分かるが、

 

最初から最後まで善意っぽい感じで世話されて後出しで金要求されると値切りもし辛いし嫌な気持ちで上書きされるので良くない

 

 

というか金の話は先にするべきだとモロッコは学校で教えろ

 

 

後出しが多過ぎる

 

 

おっさんは悪くないけど勝手にモヤっとしながら出発

 

追い風に乗って一気に150km

今日も集団走行していたらいつの間にか80km過ぎていた。追い風だったけどもコイツらめっちゃ飛ばすし休憩しない

 

 

ダフラとモーリタニア行きの交差点で別れ、

写真を撮ったが結局送られて来なかった。寂しい

 

よし今日は200kmくらい走っちゃうかと思っていたらパンク。出鼻くじかれた

 

 

それに加えて敷きたての半液体アスファルトが車体に弾いていて非常に気持ち悪い。脚先にも付いてベタベタする…


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道端で修理

 

Decathlon で買ったチューブに交換しようとしたら異様にデカイ。これMTB用じゃねぇか。完全にミス

 

無理矢理タイヤに押し込んだけどこれで果たして大丈夫だろうか


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昼飯のサンドイッチ

 

気を取り直してガンガン走り、150kmくらい稼いだところのガソリンスタンドで検問に引っかかる。警察が言うにはここから先100kmずっとガソリンスタンドも無いらしい

 

 

あと、地雷いっぱいあるから気をつけてね

 

 

だってさ。ようやく地雷原に突入するらしい

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ここから国境までの間は舗装道の外には出ない方がいいってさ

 

もう日が暮れるのでガソリンスタンドに泊まらせてもらうことになりました

 

西サハラ唯一?の温泉に入浴【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】

8/3  

この旅初の集団走行

彼らと別れて少し走った後昼寝したら16時になっていた。寝過ぎた

 

若干のアップダウンを走っていると、マウンテンバイク乗りを3人見つけた。珍しい。というかモロッコ入ってほぼ初めて見た


声をかけて(英語通じなかった)グループ作って走行してみたが、スリップ使えるとやはりとても走り易い

 

長距離走行なんてソロでやるもんじゃねぇな、と思いつつ2時間くらいすると荒野にポツンと小さな町が見えそこで宿を取ることになった


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ホテル。一応ほかにも建物はある



休んでいた警察とホテルっぽいところのおっさんが、タダで泊まっていけるぜみたいな事を言っていたので信用してそこに荷物を置かせてもらう

 

 

西サハラ唯一の温泉に入浴

聞くところによると温泉があるらしい


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こんな砂漠の真ん中に温泉とは…近くに山も無いし海底火山由来か?

 

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小屋の周りだけ草が生えている


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お湯だ


チャリ乗り4人で浴びに行くと小屋の中に確かにお湯が湧いていた。へそくらいの高さのバスタブにドバドバお湯が注がれている

 

匂いからして硫黄泉っぽい

 

多分源泉かけ流しで温度は40度弱。触れるけど全身浸かったら死にそうになるくらいのやつ

 

 

年甲斐もなくおっさん同士でお湯の掛け合いをしつつ、身体を洗っていると周辺住人っぽい人も浴びに入ってきた


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裏は真っ黒だった


ちゃんとした設備整えれば普通に温泉として営業出来そうではあるが、こんなところまで浸かりに来るような物好きは中々いないだろう


道路整備されてきているし周辺の開発進めば可能性あるかもしれない


飯食って寝た


町に電気が無かったので星が綺麗だった

田舎に泊まろうin 西サハラ【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】

8/2  24/19 61%  

 

憧れのテント生活

45km走ったところにあったカフェの近くに、海が綺麗に見える場所があるらしいので行ってみることにした

 

 

すると、前から気になっていた浜辺にテントを張って生活している人に声を掛けられ、昼飯をご馳走になることに


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英語は全く通じず、ほぼ会話は地名と雰囲気でやっているが何となくいける

 

お茶飲んで一息ついた後、何故か一緒に釣りに行くことになった

 

この旅初の海水浴

崖を降りて砂丘を越えたところに漁場があるらしい


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海がとても綺麗


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砂丘

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クジラの背骨か?


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20分くらい歩いた所に小さな砂浜がありそこで釣り開始。

 

 

その様子を見ながら暇していると、泳ぐか!といきなりウェットスーツを着始め、私のこの旅初の海水浴が始まった

 

 

水冷てぇしそっちだけウェット着てるのズルくない??


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15分くらい泳いだけど波が高すぎる


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もう一人はずっと釣りしていたが今回は収穫0だったようだ。朝素潜りで濡れたウェットを回収するついでに釣りしに来るんだろうと解釈した

 

現地民しか知らないような場所で良い景色が見れた

 

異常にテンションの高いモロッコ人達とお泊まり

なんやかんやしていたら8時になってしまったので今日は泊まらせていただくことになった。これで2度目の、田舎に泊まろう。になる



宗教の話などをしていると夜がふけていき11時を過ぎたあたりで、町に買い出しに行っていたメンバーが帰ってきたため夕食の準備が始まった


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せまいテントの中に一時最大8人くらいがぎゅうぎゅう詰めでワイワイ買い出しの精算したりしていると、気付けば午前1時を回っていた

 

ロッコ人はだいぶ夜行性に近い

 

というか、その金はどこから稼いできたんだろうか


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1時半から晩飯食べて腕相撲して3時に寝た

普通に負けたわ

 

 

疲れる一日だった…楽しかったけどね

 

 

 

 

 

清々しい1日【パリ~ダカール自転車旅 モロッコ編】

8/1   boujdour →分からん  100km弱

いつも通りに荒野を走り抜ける

スッキリ目が覚めた

ここから次のdakrahまでの350kmは地図上にロクに町が表示されておらず、点々とサービスエリアのようにカフェがあるだけだ

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ロッコ人にもここから砂漠だから気を付けろよと言われたが、逆に今まで砂漠ではなかったのか...

 

 

用心して食料と水を十分に用意し出発

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まぁ今までの道と変わらず岩と砂があるだけの道。追い風で気持ちはいいのだが 、あまり達成感はない


町の外れにはおそらく魚を釣って生活しているであろう人達が集まってテントを張っている


電気とかどうしているんだろう。燃料式の発電機でも持っているのか

 

あまり良くない雰囲気がするので近寄らないようにした


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飯食ってジュース飲んで走っているともう夕方

 

透き通る夕焼けと星空

ちょうど到着したカフェでテントを張らせていたけることに

 

休んでいると警察が入ってきてパスポートを確認され、困ったら電話くれと番号を渡された。また、ここは警察官が巡回に来ているから安全だと教えてくれた

 


ロッコの警察はわりと真面目で優しい

 

 

大西洋に沈む夕日を見ていると、反対側の地平線には既に星がきらめいている。赤から深い青への見事なグラデーションが透きとおった空に映える

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何も無い場所だからこそ自然はダイナミックだ。今日は半月だが、新月の夜は今見えている何倍もの星が見えるだろう。楽しみだ

 

清々しい気持ちで寝た

浜辺の町で休養【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】

7/30 el-Marssa 30km

砂丘で不審者に衣替え

ラーユーンを出て少しすると、一面が砂丘に変わる。風も強いのでターバン巻いてゴーグルしていないと顔の露出している部分が痛い


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これでコンビニ入ったらアウト


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やはり砂丘があるのは若干内陸に入ったところなのだろう

 

 

道路の半分が隠れるほど砂だらけだったが、しばらく走るとある所を境に一気に普通の地面に変わる

この砂はどこから来て何故この場所にだけこんなに溜まっているんだろうか

 

 

ラーユーンーから30kmの港町、el-Oued に着いてここ最近しっかり休養をとっていなかったことを思い出し、今日はもう休むことにした

 

 

日が暮れるまでカフェでkindle で漫画を読み、ガソリンスタンドにテントを張らせてもらって寝た

 

 

こんな日があってもいい。

 

 

 

 

 

 

Laayoune でヤギ三昧【パリ〜ダカール自転車旅 モロッコ編】

7/29   Laayoune  100km

 

 

内陸側の道を通りLaayoune に向かう

100kmくらいあるはずだけど、追い風がエグい吹いているのですぐ着くはず

 

 

音楽流してボーッとしながら漕いでいるといつの間にか50km走っていた

 

野糞カウンター9

 

 

西サハラに入ってから警察の検問が増えた

 

 

町やガソリンスタンドでパスポートの提示を求められるが、チャリで旅している奴に悪い人はいない(持論)ので呼び止めるだけ無駄だよ、無駄

 

 

4時間でLaayoune に到着


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思っていたよりも綺麗な街並みで至る所に噴水や公園があり、これでもかと税金がつぎこまれている


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おなじみ筋トレ遊具も

 

西サハラを実質統治しているモロッコ政府が住民にモロッコへの帰属意識を持たせようとしているらしい


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でも少しはずれにいくと適当な造りの家が立ち並ぶあたり、びんぼっちゃまくんみたいな感じではある

 

 

今日は久しぶりに洗濯とシャワーを浴びたいのでホテルに泊まることにした

 

 

安宿街では一泊80〜100dhが相場のようだが、シャワーが別料金だったりチャリを置かせてくれないところもあり、

数軒探して80dhでホットシャワー無料、wifi有りのかなり好条件の宿を見つけそこに決めた。


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洗濯を済ませ、近くの屋台街で夕食をとる

 

 

ロッコでのオススメはヤギのレバーと脂身の炭火焼き


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これはこの国に来て初めて食べたけど、マジで美味しい

 

 

冷蔵冷凍技術がザルなので毎日新鮮な肉を使っているんだろう、そのため肉は熟成されてないので固いが内臓は最高にうまい

 

 

バーにエグみが無いし脂身もちょうど良い甘さでビールがあったら止まらないだろう

 

 

満腹になったのでホテルに帰って寝た